スタンダード塗装 | ハイパー塗装 | スパッタリング塗装 | ポリッシュ | クロームメッキ | アルマイト | |
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中性シャンプー | ||||||
アルカリ性クリーナー | ||||||
鉄粉除去剤 | ||||||
酸性クリーナー | ||||||
ホイールコーティング剤 |
クリーニングの際ポイントとなるのは、仕上げにクリアコートがされているかどうかです。
通常の塗装タイプはまずクリアコートされていますが、クロームメッキやアルマイトは金属素地がそのままトップになっていることが多いため、クリーニングには注意が必要です。
お客様のホイールはどのタイプのホイールでしょうか?
最も一般的なタイプでボディーの塗装同様の工程で耐熱メタリック塗装され、クリアコートされた仕上げになっています。
塗料調合により様々なカラーが簡易に塗り分けでき、比較的安価に仕上げられます。また擦り傷や小傷が目立ちにくいことなどもあり、自動車メーカー純正ホイールのほとんどや、冬季用の安価な海外ホイールなどのほとんどは、塗装カラーを用いている傾向が強くあります。
耐薬品性に優れ、アルカリ性・酸性問わず各種ケミカル剤の使用が可能で、メンテナンスは一番楽なタイプです。
スパッタリングは真空中で光る被膜を化学反応により付着させるメッキ処理のひとつです。
一般的にはシルバーの鏡面ですが、カラーの付いたタイプも存在します。
クロームメッキに比較すると安価に高級感が出せるため、近年多用されています。
トップコートにクリアコートされている場合は塗装ホイールと同様の対応が可能ですが、スパッタリング塗装自体は非常にデリケートなため、酸性のケミカル剤は基本的にはNGです。
高級輸入車や高級ブランドのホイールに使用されている塗装で下塗りにソリッドカラーの塗装後、ハイパー塗装と言われる特殊な透過性のあるメタリックを塗装し、その上にクリアコートをしたタイプで、光の当たり方により色艶が変化し、光沢感のある高級な仕上がりを実現しています。
スタンダードな塗装タイプと同様、各種ケミカルに対応するためメンテナンスは容易です。
ダイヤモンドカットと言われる表面の切削工程の後、アルミ素地の表面にクリア塗装することにより、アルミ素地の持つ光沢をそのまま表面化させる仕上げのタイプです。
塗装やクロームメッキとは異なる独自の高級感のある、近年非常に人気のあるタイプです。
スタンダード塗装タイプと同様の扱いですが、飛び石などでクリア塗装が剥がれると、その部分から白錆(アルミ独自の酸化現象)が発生し、その部分が目だってしまう傾向があります。クリアがダメージを受けている場合、ケミカル剤の使用はNGです。
アルミ素地の表面を電気クロームメッキ処理することにより、薄い鏡調の塗膜を施すタイプです。
見た目は鏡面で高級感が最もあり、他のホイール加工に比べると非常に高価なカラーです。
ベースとなる素材とは別の金属を上に乗せ、ベースの素材の弱点をカバーでき、表面は非常に強固な膜ができますが、一度層に傷が付くと簡単に剥がれてしまうので、耐傷性には弱い点があります。
メッキの性質上、酸・アルカリ・塩分などケミカル剤の付着で簡単にメッキが変色してしまうので、こまめな水洗いが最適です。
ピンホールや飛び石などのダメージがある場合、その部分のベースのアルミが錆びてメッキが剥離してしまうため、ケミカル剤の使用はNGです。
現在市場に出回っている「組立」ホイールのリムの大半に、この「アルマイト処理リム」が使用されています。見た目は「メッキリム」が隣に並ばないと判らないほどの光輝度があり、何かを映してみてもメッキと損色ないほどのキレイな見た目になります。メッキとの見極めとしては、現状では製品の価格で判断するほか無いほどの状況です。
アルマイトはアルミ素地が透けて見える着色処理がされている仕上がりで、アルミ自体の表面を反応させて酸化被膜を作り上げます。
そのため、錆などの腐食に強く外観の経年劣化や耐擦り傷性に優れています。
クロームメッキ同様デリケートな対応が必要です。
価格によっては粗悪なものもあり、アルカリ性クリーナーを使用しただけでクスミや色抜けをしてしまう場合もあります。